大瀧詠一・A LONG VACATION

大瀧詠一のアルバム”A LONG VACATION”は1981年に発売されたはずです。1981年は大学進学のため僕が
田舎の町から、神奈川にやって来た年です。
”A LONG VACATION”はアパートのステレオで良く聴いたアルバム。夏休みに田舎に帰った時に買ったもの。
先輩が貸して欲しいというので、貸してあげたが、”A LONG VACATION”は戻ってきた時には、一曲目の
”君は天然色”でちょっと針が飛ぶようになっていた。
その後、”A LONG VACATION”はCDでも発売され、アナログ・CDなどの合計で200万枚を越す売上な
のだそうだ。この”A LONG VACATION”は大瀧詠一にとってもベストアルバムになるのではないだろうか。
”A LONG VACATION”の収録曲はやはり有名なものが多く、A面:1、君は天然色 2、Velvet Motel(ベ
ルベット・モーテル) 3、カナリア諸島にて  4、Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba物語 5、我が心のピンボール
B面:1、雨のウェンズデイ  2、スピーチ・バルーン  3、恋するカレン  4、FUN×4(フォータイム
ス・ファン) 5、さらばシベリア鉄道  など、どのタイトルも今でもスグに歌える曲ばかりである。
大瀧詠一自身によると、アルバムタイトルの”A LONG VACATION”は、しばらく音楽活動を(表立っては)
休んでいたから、という事である。確か山下達郎のFM番組かなにかで、言っていた。

大瀧詠一のCMソング

大瀧詠一の”A LONG VACATION”を最初に買ってFANになった僕は、次にナイアガラものなどのアルバムを
何枚か買い集めた。その過程で大瀧詠一の、CMソングのアルバムの存在を知る。CMだから当然なのだろ
うが、大瀧詠一のCMソングはほとんど知っていた。この事で大瀧詠一の音楽の才能のスゴさを知ることにな
る。(あーらよ、出前いっちょうー)なんて、まさか大瀧詠一が作ったものなんて思っていなかった。
他に三ツ矢サイダー・クリネックスティシュー・おしゃれさん・大関・ハウスプリン・サントリーオールド
コメッコ・MG5・などなど、この年代の人はみな大瀧詠一のCMソングを毎日のように聴いていたはずであ
る。
大瀧詠一が”はっぴえんど”というグループにいた事はあまり知られていないのではないか?今思えば、スゴ
イグループである。メンバーがまず、大瀧詠一・細野晴臣、松本隆、鈴木茂という、日本の音楽シーンに大き
な影響を残した4人である。
特に大瀧詠一と松本隆のコンビによる、松田聖子への楽曲提供は当時の音楽界を席巻した。

大瀧詠一の今

大瀧詠一は1985年に歌手活動を休業してから、また”A LONG VACATION”に入った。1997年にシングル
”幸せな結末”、2003年には”恋するふたり”を発表した以外は表立った活動は無い。しかし、2曲とも
いわゆる月9の主題歌になっているあたりさすが大瀧詠一である。ちなみに”幸せな結末”は「ラブジェネレー
ション」、”恋するふたり”は「東京ラヴ・シネマ」のドラマの主題歌になった。
勿論、大瀧詠一はプロデューサーや楽曲の提供者としての活動はあるが、新しいアルバム制作はしていない。2
001年に”A LONG VACATION”から20周年という事で、何かの動きを大瀧詠一に期待したが、無かった。こう
なれば、2011年の30周年(”A LONG VACATION”から)に期待しよう。その期待の大きさと、活動停止状態
のギャップからか、なんでも(福生の仙人)と呼ばれているらしい。
いずれにしろ、2011年の”大瀧詠一・ニューアルバム”に期待である。

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